Introduction

 

ブリッジサドル 

Bridge Saddles  

弦と直接コンタクトし、その振動をボディへと伝えるブリッジサドル。
いくらエレクトリックギターが電気的に音を処理する楽器だからといって、
振動の源の部分がしっかりしていなくては、エフェクターのノリだって悪くなるだろうし、
最終的にアンプから出てくる音だって満足のいくものにはならない。
サウンド向上を目指すのであれば、この小さいけれども責任の重いパーツにも目を向けてみてはいかがだろう。

軽くて丈夫で錆びにくい金属、チタン。昨今ではギターパーツの世界でもすっかりおなじみになった様だ。サスティーンが長く、振動に安定性のあることが実証されているという。ここでは、世界中の多くのミュージシャン、ビルダーから高い評価を得ている、高品質チタン製ブリッジサドルを製作するKTS社とそのラインナップを紹介しよう。

チタニウム製ギターパーツのパイオニア

こんなマニアックなパーツは、ギター好きがいる金属加工屋さんが考えたのではと思われるだろうが、正にその通り。1996年、当時ブレイクしていたCASIO G-Shock®向けチタン製腕時計バンドの製作に携わっていたKTSが、エレクトリックギターの世界にもこの新しい金属をデビューさせようと開発したのが写真のTune-O-Maticスタイルのチタンサドルだ。

このサドルを開発するにあたりKTSではあるこだわりを持った。美しくなくてはならない事、そして音にとって最適な硬さを追求することだ。製法や工程についてはスペースの都合上割愛するが、なにしろ手間暇かけたわけである。結果はアメージング。音がきれい、サスティンは伸びる、立ち上がりは早い...等々。

とはいえ、とかく開発当事者には良く聴こえるもの。そこで、渋谷の日本音響研究所に分析を依頼した結果が下記のグラフだ。

これは第4弦の周波数分析。左側がチタンサドルで右側が従来の亜鉛合金ダイキャスト。形をみただけでもチタンサドルが安定した振動をしていることがわかる。

ストラトタイプサドル

KTSが第2弾として市場に投入したのが、おそらく最もポピュラーであろうストラトタイプのプレスサドルだ。その立ち上がりの良さはクリアなサウンドと相まって、心地よいコードカッティングを生み出す。

弦の間隔によって3種類のサイズと、オクターブスクリュー位置がオフセットされたタイプが用意されている。

Insert Block for Floyd Rose® Bridge

ブリッジサドル本体ではないが、ロッキングトレモロ系ギタリストに好評なのがこのTi-Blockだ。

サドル内部で弦を固定するブロックをチタン製にすることで、それまでの悩みの種であった腐食や破損の問題を解消した。

このTi-Block、ご本家Floyd Rose社にもご用達である。

Testimonial

さて、素晴らしい音響分析データと製品アイテムも揃ったチタンサドルだが、肝心なのは一流プレイヤー、ビルダーからの評価、いわゆるテスティモニュアルである。ここでは、ビルダーを代表して、TexasのスーパーハイエンドギターMarchione GuitarsのルシアーStephen Marchione氏のコメントを紹介しよう。

“I use KTS saddles to bring out more fat rich tone from my guitars. They help any fine instrument ring and sing without an unnecessary bling!”

―Stephen Raphael Marchione

Schaller社とのコラボレイト

最後に是非紹介しておきたいのが、2018年より始まった、ドイツSchaller社とのコラボレーションだ。

80年以上の歴史を持ち、全てにおいてMade in Germanyにこだわる世界ナンバーワンパーツメーカーが、Made in Japanの小さなパーツを採用した。Schallerみずからが ”Powered by KTS Saddles” と銘打ったこのシリーズ、ブランディングを重視してきたKTSにとって大きなステップアップとなるだろう。

主な販売店

KTSのチタンパーツは、全国の有名楽器店で購入できる。店頭にない場合は取り寄せていただけるが、ここではこのご時世の中、手軽に入手できる大手ネットショップをご紹介しよう。購入者からの忌憚のないレビューも参考になるはずだ。

尚、KTS公式サイト内のWeb Shopでも購入できる。

※ Schaller社とのコラボ商品については、Schaller日本代理店のi-Wave社にての取り扱いとなる。
https://i-wavemusic.com/

最後に

約20年前、KTSチタンサドルがデビューした頃にギタ-マガジンに掲載されたレビューの一節をお借りし、この記事を締めくくることにしよう。

“改造というほど大げさなことをすることもなく、エフェクターをつないでシールド・ノイズを増やすわけでもなく、いとも簡単に音をハッキリさせられるのが嬉しい。従来通りの歪みの心地よさは残しつつ、各弦の音がきれいになった。そんな印象だ。まずはこの粒建ちの良さをすべてのギタリストにお薦めしたい。”

KTS Musical Products, Inc.

2-17-16, Hizaori-Cho, Asaka-Shi,
Saitama 351-0014 Japan
www.k-t-s.com info@k-t-s.com
Tel. 048-461-4681 Fax. 048-464-9856